3日前にBusiness of Fashionで話題になったニュースを知っているだろうか。
Nike.incを相手取り、性別の違いで仕事内容や給与について訴えを起こしたという記事が掲載されたのである。
その記事の内容によれば、ナイキの待遇に対して、差別的な面があると感じた女性職員たちがアメリカオレゴン州で起こした訴訟で、訴訟の詳しい内容として、女性の昇進の回避や、同等の役職にもかかわらず、男性に比べ、給料が少ない。そして、不平や不満は無視される。といった内容になっている。
実際ナイキの専用ページなどをみると、環境面だけでなく、サプライヤーを含め一切の差別をなくすことなどを含んだ、働き方(これはサプライヤーについてであるが、もちろんそれを従業員にも行わなければならない)を最低限保証する規定を定め、それを守るためにCode of Conductと称しサイトにも大々的に載せている。
この記事を読むと、彼らは自分たちで労働者のより働きやすい環境作りに努めると公言している。しかしそれにもかかわらず、もし本当に上記のような問題が起こっているのだとしたらそれは、かなりの大問題に発展すると思われる。サプライヤーなど川上ばかりの雇用態勢ばかり叫ばれているからといってそこばかりにフォーカスしても、結局違う場所で差別や、規定範囲外労働などの不当なことが起こっては、彼らの活動の意味がまるでないと言える。彼らがもし本当の意味でのNike code of conductを実現するには、それをすべてのレベルで実現することが不可欠であるということは、いうまでもないことである。
以下にナイキが進める"最低限守らればないない労働環境基準"をサプライヤーチェーンなどの生産環境で働く労働者のために明記した報告書についての紹介をしている。もし気になれば見てみてほしい。
この基準は、4つにカテゴリー化され、その4つそれぞれに内容が記載されている。
1、尊敬に値するサプライヤー
1. 自発的就労
2.16歳以上の年齢の労働者の就労
3.差別のない労働環境
4.組織や団体の自由交渉の権利を与える
2、平等を心がけるているサプライヤー
1.ハラスメントや虐待の禁止
2.規定範囲外での労働を禁止
3.その時に応じて、賠償や利益の支払い
(労働者への措置として)
4.一般的な基準での労働条件に合わせる
(地域にある労働基準など)
3、安全を一定基準保持するサプライヤー
1.安全な職場環境
2.安全や健康のため
それを害する製造設備の使用をしない
3.安全な施設や構造の工場
4.火災や緊急時の対策案を持つ
5.健康、衛生の問題をコントロールできる
4、持続可能性の実現を目指しているサプライヤー
1.資源して水を考えている
2.廃棄物を最小限に抑え、適切に扱う
3.二酸化炭素の排出を最小限
エネルギーの使用を最大限、抑える
4.大気放射物質を最小限に抑える
5.適切な方法で管理された化学物質
これは、ナイキの取り組みの中でサプライヤーへのアプローチとして存在する報告書である。果たして、当の本人は、これを自分の雇用者たちに"最低限"体現できているのか。その真実がわかるにはもう少し時間が必要である。
もっとこれについて調べたければ、上にあるリンクからチェックしてほしい。
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13.8.2018/by Yu bun/source : A problem in Nike sued by former female employees
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