近年顕著に現れている異常気象や経済の傾きなど、世界中で力を合わせなければ解決できない問題がこの先益々増えていく予想ができるが、一般には娯楽的に思えるファッションというジャンルがその問題に深く関係していることは以前の記事を読んでいただけると分かるだろう。
「Stella McCartney」や「G-Star Raw」といったブランドは、ファッションにサステナブルの面を持たせ、環境的であり、且つ長く使っていけるものづくりを目標としている。
Stella McCartneyは2018-19AWにて接着剤を使わない「100%リサイクルできるスニーカー」を発表し、G-Star Rawはサプライチェーンから扱う素材まで拘り、ペットボトルなどを使用したリサイクル素材を使うことで環境汚染に配慮している。
環境問題や奴隷労働問題で懸念されているファストファッション業界でもサステナブルを考え出す企業が現れてきた。
大手ファストファッションチェーンである「H&M」では、「循環型ファッションサイクル」の一つとして、店舗内で「不要となった衣服の回収」を行ったり、ナチュラルオーガニック素材を使用した「Consciousコレクション」などを発表した。
こういった取り組みを一概に「他の企業の取り組みだ」、「ローコストではない」と一蹴せず、問題視されているファストファッション全体で行うべきではないか。
また、我々個人ができることとしても、いらなくなった衣服をそのまま家庭内で捨てるのではなく、ボランティアとして貧しく、着る服もない国の人たちへ寄付したり、上記H&Mの衣服の回収などに持って行ったり、売ったりすることで、少なからず環境問題に貢献できる。
メゾンブランドなどの高級衣服に関しても、そのシーズンのみの一過性のものばかりを選ぶのではなく、この先長く使えるワードローブとしての選択眼を持つことが大切になってくる。
「トレンドに流されない」というのは個性だけではなく、その人自身がどこまでこのファッション業界の悪循環から抜け出せるかということでもあると、ということを私は言いたい。
10.08.2018 / by heed.hilo / source:senken.co.jp
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